主に小説中心のブログ。
更新は管理人の気まぐれで不定期。
青い鳥文庫や金の星社の本を好む。
「いつもの自分ってなんだろう。」 短編小説
初めて、夜中家を出た。
それは気まぐれの行動であって、今までの私ならできなかったこと。
親に怒られて叩かれても、別にいい。
今までの名誉なんて、どうでもいい。
何かもう、疲れたから。
朝、家に帰ると、案の定お母さんは私を怒った。
怒っているうちに泣き崩れて、私のことを悪く言った。
「こんな子じゃなかったのに」「いい子だったのに」「他の子とは違ったのに」
そんな言葉一つ一つが頭にきた。
これが、反抗期というものだろうか。
「お母さん」
私はゆっくりと、そして力を抜いて口を開いた。
「私、もう疲れた」
勉強して、いい成績とって、門限守って。
それはただ、親に気にいられたかっただけのこと。
その理由なら、もういらない。
いい加減、自由になりたかった。
縛り付けられている感じの圧迫感。
いつも求められているという、プレッシャー。
私は、服従するロボットでも、機械でもない。
ほんとに、今までの私ってなんだったんだろう。
結局こういう結果になるのなら、
初めからこうしていればよかった。
いい子でいる時間なんて、いらなかった。
むしろ、その方が親を傷つけけなくてよかったかもしれない。
ほんと。
ほんとうに。
「今までの私って・・・なんだろうね・・・?」
これからの私が、見えなくなった。――――――――
初めて、夜中家を出た。
それは気まぐれの行動であって、今までの私ならできなかったこと。
親に怒られて叩かれても、別にいい。
今までの名誉なんて、どうでもいい。
何かもう、疲れたから。
朝、家に帰ると、案の定お母さんは私を怒った。
怒っているうちに泣き崩れて、私のことを悪く言った。
「こんな子じゃなかったのに」「いい子だったのに」「他の子とは違ったのに」
そんな言葉一つ一つが頭にきた。
これが、反抗期というものだろうか。
「お母さん」
私はゆっくりと、そして力を抜いて口を開いた。
「私、もう疲れた」
勉強して、いい成績とって、門限守って。
それはただ、親に気にいられたかっただけのこと。
その理由なら、もういらない。
いい加減、自由になりたかった。
縛り付けられている感じの圧迫感。
いつも求められているという、プレッシャー。
私は、服従するロボットでも、機械でもない。
ほんとに、今までの私ってなんだったんだろう。
結局こういう結果になるのなら、
初めからこうしていればよかった。
いい子でいる時間なんて、いらなかった。
むしろ、その方が親を傷つけけなくてよかったかもしれない。
ほんと。
ほんとうに。
「今までの私って・・・なんだろうね・・・?」
これからの私が、見えなくなった。――――――――
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