主に小説中心のブログ。
更新は管理人の気まぐれで不定期。
青い鳥文庫や金の星社の本を好む。
Daily happiness 「短編小説」
「君を心から愛してる! だからプリント見せて!」
そう言うのは、私の好きな人――。中島 晦(なかじま かい)。
そして、私は川下 美穂(かわした みほ)。
「あほか。絶対見せん」
しらけながら、私は足を組んで読んでいる本をぺらっとめくった。
ほんとはにこにこして、「いいよ」とか言いたい。
でも、全然努力しようとしないコイツの姿勢は嫌いだ。
「美穂ー、いい加減見せてあげたらー?」
くすくすと笑いながら、隣で言う親友の羅希(らき)。
「やーだ。つかなんで毎回あたしなわけ?」
そこで初めて、ちらっと中島の顔を見た。
中島はいきなり顔を上げた。
「だって・・・川下ってこの教科得意じゃん?それに頼みやすいし・・・姉御肌だし」
「最後の関係ないし」
持っていた本で軽く中島の頭をたたくと、
私は席をたった。
「ああっ待ってよ姉さ―――んっ見捨てないで――!!」
すると、あたしはぴたっと止まって、
中島の方へ振り向いた。
「・・・じゃ、何かおごってもらおーかな」
すると、中島はみるみるうちに笑顔になった。
「まかせろ!何でも買ってやらぁ!」
にかっと笑ったその顔は明るくて、
何だかこっちまで笑顔になった。
「で、何おごりゃいーの?」
「んーとね、まず服でしょー、それから・・・」
「え・・・それほんとにおごるの?」
「あんたがいいって言ったんでしょ。責任もってよ」
「うーわ・・・きっつー・・・」
そう言いながら、財布の中をチェックする中島。
まさか、本気にするとは・・・。
・・・ま、いっか
難しい顔をしながら財布の中を覗き込む中島を見ながら、
私はくすっと微笑んだ――。
これが、あたしの日常。
これが、あたしの幸せ 。
「君を心から愛してる! だからプリント見せて!」
そう言うのは、私の好きな人――。中島 晦(なかじま かい)。
そして、私は川下 美穂(かわした みほ)。
「あほか。絶対見せん」
しらけながら、私は足を組んで読んでいる本をぺらっとめくった。
ほんとはにこにこして、「いいよ」とか言いたい。
でも、全然努力しようとしないコイツの姿勢は嫌いだ。
「美穂ー、いい加減見せてあげたらー?」
くすくすと笑いながら、隣で言う親友の羅希(らき)。
「やーだ。つかなんで毎回あたしなわけ?」
そこで初めて、ちらっと中島の顔を見た。
中島はいきなり顔を上げた。
「だって・・・川下ってこの教科得意じゃん?それに頼みやすいし・・・姉御肌だし」
「最後の関係ないし」
持っていた本で軽く中島の頭をたたくと、
私は席をたった。
「ああっ待ってよ姉さ―――んっ見捨てないで――!!」
すると、あたしはぴたっと止まって、
中島の方へ振り向いた。
「・・・じゃ、何かおごってもらおーかな」
すると、中島はみるみるうちに笑顔になった。
「まかせろ!何でも買ってやらぁ!」
にかっと笑ったその顔は明るくて、
何だかこっちまで笑顔になった。
「で、何おごりゃいーの?」
「んーとね、まず服でしょー、それから・・・」
「え・・・それほんとにおごるの?」
「あんたがいいって言ったんでしょ。責任もってよ」
「うーわ・・・きっつー・・・」
そう言いながら、財布の中をチェックする中島。
まさか、本気にするとは・・・。
・・・ま、いっか
難しい顔をしながら財布の中を覗き込む中島を見ながら、
私はくすっと微笑んだ――。
これが、あたしの日常。
これが、あたしの幸せ 。
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