主に小説中心のブログ。
更新は管理人の気まぐれで不定期。
青い鳥文庫や金の星社の本を好む。
第4話「炎つかい」
「日向君、お弁当一緒に食べない?前の学校のこととかきかせてよっ!」
お昼になると、日向の席に女の子たちが集まってきた。
私はいつものように窓をゆっくりとあけると、外を見つめた。
―――そのとき、後ろから思いがけない言葉が聞こえた。
「ごめんね、僕、鈴城さんと食べるんだ」
日向がそう言ったとたん、空気が凍ったような気がした。
私は表情をなるべく変えずにふりむき、日向と女の子たちに向かっていった。
「――私は1人で食べるから。みんなは日向と食べればいい」
これで諦めてくれる――。
そう思ったのに、日向は微笑んで私に言った。
「1人で食べるなんて寂しいでしょ?さっ、屋上いこ!」
そう言って立ち上がり、私の腕をむりやりつかんで屋上へ向かった。
屋上につくと、いきなり腕を離されて、私はしりもちをついた。
「・・・何のつもり?」
私のその言葉は、自分でも驚くほどつめたく、するどい言葉だった。
でも日向はにっこりと笑っていった。
「そんな冷たい目しないでよ。 ・・・ま、それも無理ないけどね。」
そう言って、日向は人差し指をたてた。
その瞬間―――。何故かそのとき、日向が悪魔のように見えた。
ボッ・・・
私は目の前にある光景に、目を見張った。
日向がたてた人差し指から、青くゆらゆらと不気味に光りながら、炎が舞い上がったのだった。
「日向君、お弁当一緒に食べない?前の学校のこととかきかせてよっ!」
お昼になると、日向の席に女の子たちが集まってきた。
私はいつものように窓をゆっくりとあけると、外を見つめた。
―――そのとき、後ろから思いがけない言葉が聞こえた。
「ごめんね、僕、鈴城さんと食べるんだ」
日向がそう言ったとたん、空気が凍ったような気がした。
私は表情をなるべく変えずにふりむき、日向と女の子たちに向かっていった。
「――私は1人で食べるから。みんなは日向と食べればいい」
これで諦めてくれる――。
そう思ったのに、日向は微笑んで私に言った。
「1人で食べるなんて寂しいでしょ?さっ、屋上いこ!」
そう言って立ち上がり、私の腕をむりやりつかんで屋上へ向かった。
屋上につくと、いきなり腕を離されて、私はしりもちをついた。
「・・・何のつもり?」
私のその言葉は、自分でも驚くほどつめたく、するどい言葉だった。
でも日向はにっこりと笑っていった。
「そんな冷たい目しないでよ。 ・・・ま、それも無理ないけどね。」
そう言って、日向は人差し指をたてた。
その瞬間―――。何故かそのとき、日向が悪魔のように見えた。
ボッ・・・
私は目の前にある光景に、目を見張った。
日向がたてた人差し指から、青くゆらゆらと不気味に光りながら、炎が舞い上がったのだった。
PR
Comment
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。