主に小説中心のブログ。
更新は管理人の気まぐれで不定期。
青い鳥文庫や金の星社の本を好む。
第8話「夏祭」
最近、クラスの女子達が騒いでる。雑誌を見ながら。
不思議に思って少し雑誌をのぞいてみると、そこにはいろいろな浴衣がたくさん。
ページの題名は「夏祭り」。
「あー・・・もうそんな季節か」
突然後ろから声がして、振り向くとそこには日向の姿。
・・・顔が近い。
この前の日向の表情を見てから、私はくるってしまったようだ。
・・・日向の顔を見るたびに、頬が赤くそまる。
「ね、いこっか」
「・・・は?」
「夏祭り。楽しそうだし」
「・・・何であんたなんかとっ・・・!」
すっかり赤くそまった顔で言うと、日向はにやりと笑った。
「あれ・・・何か俺、恋愛対象になってる?」
そんな日向の言葉に、私の頬はもっと赤くそまった。
「う・・・うるさいなっ・・・!なわけないでしょ」
そう言って、私は教室を出て行った。
階段を上り、誰も居ない屋上に座り込む。
・・・完全に私、日向のこと意識してるし
今まで、能力のせいで私に近づく男なんていなかった。
あんな至近距離で話したことなんて無かったし、勿論男と2人で祭になんていったことが無い。
・・・それでも、あんなにどきどきするのは相手が日向だからだろう。
・・・私、日向のことが――――・・・?
そう思ったとき、屋上のドアが勢いよくあいた。
はいってきたのは、日向だった。
「ねっやっぱり夏祭りいこう!」
「・・・だから嫌だって・・・」
「これっ!」
そう言って、日向はばっと持っていたチラシを広げた。
チラシには、どでかく「夏祭り」の字。
「・・・このチラシがなにか?」
「ほらここっ!「カップルコンテスト」!1位だったカップルには、5万円プレゼントー!」
日向の言うとおり、チラシの片隅に、カップルコンテストのことがあった。
「・・・もしかして・・・これに出るっていうんじゃ・・・?」
「あたりー!5万だよ!?2人で分けて2万5千!」
「いやそういう問題じゃなくて・・・。私達カップルじゃないし」
「だったらなればいいんだよ!」
・・・え?
「日向・・・それって」
「うん、この時だけラブラブカップルって感じを演じとけばいいんだ!」
「・・・それって、ちょっと無理がないか・・・?」
これから始まる私達の夏は、いつもと違う夏になりそうな・・・予感。
最近、クラスの女子達が騒いでる。雑誌を見ながら。
不思議に思って少し雑誌をのぞいてみると、そこにはいろいろな浴衣がたくさん。
ページの題名は「夏祭り」。
「あー・・・もうそんな季節か」
突然後ろから声がして、振り向くとそこには日向の姿。
・・・顔が近い。
この前の日向の表情を見てから、私はくるってしまったようだ。
・・・日向の顔を見るたびに、頬が赤くそまる。
「ね、いこっか」
「・・・は?」
「夏祭り。楽しそうだし」
「・・・何であんたなんかとっ・・・!」
すっかり赤くそまった顔で言うと、日向はにやりと笑った。
「あれ・・・何か俺、恋愛対象になってる?」
そんな日向の言葉に、私の頬はもっと赤くそまった。
「う・・・うるさいなっ・・・!なわけないでしょ」
そう言って、私は教室を出て行った。
階段を上り、誰も居ない屋上に座り込む。
・・・完全に私、日向のこと意識してるし
今まで、能力のせいで私に近づく男なんていなかった。
あんな至近距離で話したことなんて無かったし、勿論男と2人で祭になんていったことが無い。
・・・それでも、あんなにどきどきするのは相手が日向だからだろう。
・・・私、日向のことが――――・・・?
そう思ったとき、屋上のドアが勢いよくあいた。
はいってきたのは、日向だった。
「ねっやっぱり夏祭りいこう!」
「・・・だから嫌だって・・・」
「これっ!」
そう言って、日向はばっと持っていたチラシを広げた。
チラシには、どでかく「夏祭り」の字。
「・・・このチラシがなにか?」
「ほらここっ!「カップルコンテスト」!1位だったカップルには、5万円プレゼントー!」
日向の言うとおり、チラシの片隅に、カップルコンテストのことがあった。
「・・・もしかして・・・これに出るっていうんじゃ・・・?」
「あたりー!5万だよ!?2人で分けて2万5千!」
「いやそういう問題じゃなくて・・・。私達カップルじゃないし」
「だったらなればいいんだよ!」
・・・え?
「日向・・・それって」
「うん、この時だけラブラブカップルって感じを演じとけばいいんだ!」
「・・・それって、ちょっと無理がないか・・・?」
これから始まる私達の夏は、いつもと違う夏になりそうな・・・予感。
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